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Sandra et Benoît Kilian

(サンドラとブノワ・キリアン)

Domaine la Côtelette

(ドメーヌ・ラ・コートレット)

 サンドラとブノワ・キリアン、ブルゴーニュ・ソーヌ川のテロワールで透き通るようなワインを生み出す最強のコンビだ。
好奇心あふれるキラキラとした目にモジャモジャの髭。明くて活発、そして何よりも感受性がずば抜けているミュージシャンでワイン生産者のブノワ
エレガントできびきびとした性格、普段は慎重だがここぞという時に大胆で勇敢、ブノワを支えるワインディーラーのサンドラ
にじみ出てくる暖かさと居心地の良さに心を奪われてしまうかのような二人だ。
しかし元々二人とも、農業とは全く無縁だった。それが、なぜ今ワインを造ることに?

 

二人の出会い

少しさかのぼってみよう。
ブノワは若い頃プロサッカー選手を目指していた。フランス代表チームまであと少しのところまでのし上ったが、ケガが相次ぎスポーツ界を離れることとなった。そんな彼は、サッカーと同じくらい好きだった音楽の世界へと足を踏み入れた。
しかし音楽だけで生活するのは難しく、ミュージシャンとして活動する傍ら、様々な職についた。そして食べることや飲むことが大好きで独立を望んでいたブノワは、2005年ワインの卸会社BK Vinsを創立する。その後まもなく、営業先でサンドラと出会い、お互い一目惚れ!
こうして二人はジュラ地方に近い、ボーヌから東へ約30キロほどにあるトリュニー村に移り住み、ブルゴーニュの飲食店にワインを卸していった。
この頃、二人はまだナチュラルワインには出会っていない…。

ナチュラルワインとの出会い
 ある日、友人がブノワのコンサートの打ち上げに一本のブルゴーニュワインを持ちこみ、その味わいにブノワは大きな衝撃を抱く。ギー・ビュイシエールのピノ・ノワール2005年。これがブノワが出会った初めての「ナチュラルワイン」だった。たまたま二人のすぐ近所の蔵元ということもあり、ブノワはすぐにギーさんに会いに行き、彼の哲学に惚れ込んだ。
 もう一人ブノワに大きな影響を与えたのが、「ナチュラルワインの父」と称えられる生産者、マルセル・ラピエール氏だ。彼のモルゴンを飲んで同じく感動したブノワは、マルセルさんが偉大であるということも知らずに訪問。マルセルさんの人柄、そしてナチュラルワインの奥深さに心を打たれる。
そこからブノワとサンドラは新たな生産者との出会いを求め、フランス中を駆け巡り、ナチュラルワイン卸業者として特化していく。

 

ワイン生産者になるきっかけ 
農業をやったこともない、ワインを造ったこともないブノワたちがなぜこの道に足を踏み入れたかって?
それには大きく3つのきっかけがある。
ギー・ビュイシエールのぶどう園、サンドラの覚悟、そして仲間たちの支え。  

 ブノワが初めて飲んだナチュラルワイン、その生産者であるギーさんが2012年、引退する時がきた。しかし彼には跡継ぎがおらず、代々守ってきた畑を手放さざるを得なかった。
彼の畑はただのぶどう園ではない
 元々ギーさんは大企業でバリバリ活躍していた。そんな中、実家のこの畑が処分されることを知り、ギーさんは慌てて仕事をやめ40歳でワイン生産者となった
ソーヌ川右岸のオヴィラール・シュール・ソーヌ村とブロアン村の二か所に分かれた、合計2ヘクタール足らずの小さなぶどう園。ギーさんの祖父とギーさん自身が植えたものだ。この辺りはフィロキセラ(※1)以降ぶどう畑がほぼ全滅してしまった。そのため、このぶどう園はこの辺りでは数少ない畑である
しかしそれがここの強みでもある。森や牧草地に囲まれて孤立したこのぶどう園は、他の農業や農薬の影響が限りなく少ない。有名なぶどう生産地のモノカルチャーとは違い、緑豊かで生物多様性が高い環境だ。そう、ナチュラルワインを造るには理想的なぶどう園と言える
さらに驚きなのは、このぶどう園は植えられてから約90年もの間、化学肥料や化学農薬(除草剤及び殺虫剤)を一度たりとも使用されたことがないというのだ! それも、大規模農業への転換により、大半の農家が化学農薬や化学肥料を取り入れていた時代にだ。ギーさんの祖父や父の鋭い洞察力と直感で、化学農薬が土壌に、そして未来に何をもたらすのかを、あの頃すでに感じていたのかもしれない。ギーさんと同じように、元々農業に興味がなかったブノワも、このぶどう園に引き寄せられる
引退間際のギーさんは、サンドラとブノワに畑の相続を提案した。しかし、その頃卸業と音楽活動のどちらも忙しく、ワインを造ることなんて考えていなかった二人は、その提案をやむを得ず断った。いい売り手が見つからず、結局近所の農家へと畑は売られてしまった。


 数年が経った2018年のある日、たまたま畑の様子を見たブノワはとんでもない光景を目の当たりにする。あの素晴らしいブドウ園は目を覆うほど荒れ果てていたのだ
畑は見えないほど草に覆われ、今まで積み重ねてきたものを台無しにしためちゃくちゃな剪定、パリサージュ(※2)もボロボロ。
悲惨な光景を前に、ブノワの心の中にある使命が芽吹いた。
「貴重な畑をこのような形にしてはいけない。このぶどう園は私が引き継いで、未来につなげたい」

そう、ブノワは素晴らしいぶどう園を守るために、ついに農業を始めることにしたのだ。

醸造については、すでに少し興味を持ち始めていた。その証に2017年、友人のロミュアルド・ヴァロ(ボジョレー)の蔵でガメイを、マルク・ソワイヤール(ブルゴーニュ)ではシャルドネを実験的に仕込んでいた。
 しかし、畑を所有して農業をするとなると次元が全く違う。畑を買うための資金はもちろんだが、そもそも農業と栽培の知識はゼロ。醸造所すらなかった。
音楽と卸業ですでに忙しいのに、その上農業なんてできるのだろうか。これほど荒れ果ててしまった畑はもう手遅れではないだろうか。ブノワは自問自答する。
ブノワを決意させたのは、彼にとって一番大切な人、サンドラの支えだった。
「やりたいと思ったなら、やりなさい。そしてやるのなら今しかない。あとのことは私に全部任せて」

彼女はブノワがこの畑を受け継いでワイン造りに集中できるよう、今まで二人でやってきた卸業をたった一人でこなして、ブノワが軌道に乗るまでキリアン家の稼ぎ柱として全面的に支えることを決心した。
そんな彼女の心強い支えと覚悟が、ブノワにとって一番の勇気となった


一方、畑はどうなったかって?
友人の生産者ロミュアルド・ヴァロやジール・バロランに、畑の状態を見てもらった
あと一年遅れてたら、畑は再生不可能だった。もちろん、剪定はゼロからやり直し、膨大な草刈りと耕し、パリサージュの修復、枯れてしまった樹の植え替えなど、山のような仕事が待っているものの、畑は復活できそうだ! 樹齢80年を超える樹もあるというのになんという生命力。幸い、前の農家は化学農薬や化学肥料は一切使用していなかった
 条件は揃った。こうして、2018年5月1日ブノワは、10年前に飲み、彼の人生観を変えたナチュラルワイン、そのワインを生んだぶどう園を正式に受け継いだ。当時ブノワはちょうど40歳。それは奇しくもギーさんがこの畑を受け継いだのと全く同じ年齢だ。
「偶然ではなく、必然だと思う!」とブノワは言う

確かに、このぶどう園はピンチに追い込まれる度に、その魅力と美しさで人を引き寄せる不思議な力を持っているようだ。

(※1:フィロキセラとは19世紀後半にヨーロッパのワイン産地を壊滅的な状況に陥れた害虫のひとつ ※2:パリサージュとは新梢の間隔をあけて、針金や留め金で固定する作業のこと

ラ・コートレットの誕生
 醸造所をまだ持たないブノワは、マルク・ソワイヤールとネゴスの会社を立ち上げ、2018年と2019年ヴィンテージを彼の醸造所で造る。畑はまだ復活しきっていないため、生産量は少ない。農業経験もないなか、荒れた畑を再生させるのはとても大変だった。ブノワは何度も挫けそうになったという。
だがその度、サンドラをはじめ、ロミュアルド、ジル、そしてミュージシャン仲間たちまでも駆け付け手伝ってくれた。

ナチュラルワインに惚れ、ギーさんのぶどう園に呼ばれ、そして大切な人に支えられて2020年、ついにドメーヌ・ラ・コートレットが誕生

ブノワたちのフィロソフィー
 ブノワは打楽器を中心に演奏する、フリージャズ 、オルタナティブミュージシャンだ。
オルタナティブミュージシャンとは、現在の商業的な音楽や流行音楽とは違い、時代の流れに捕われない音楽家のことを言う。
彼がもっとも得意としているのがアドリブだ。
ブノワ曰くアドリブで一番大切なのは「聴く」ことだという。ただ思いのまま弾くのではなく、共に演奏するミュージシャンのリズム、会場の雰囲気や音響、そして自分自身のインスピレーションや感受性を聴き取る。いわば「今」を聴きとり、その場でしかできない表現をすることだ。そのため同じ演奏は二度とできない、究極の「一期一会」だという。
そしてワイン造りでも、「聴く」ことが肝心だとブノワは考える。
 自然や四季のリズム、ぶどうの樹一本一本の囁き、畑の病気が発生するタイミング、発酵中の微生物達の音、日々変わるワインの状態などを「聴く」ことで、不必要なことはせず適切な作業だけをすることができる。そうすることで、畑では何ひとつ化学肥料や化学農薬、殺虫剤や除草剤などを使用しなくとも健全なぶどうを栽培できる。セラーでは、天然の微生物のみで発酵した無添加物、無濾過、無清澄の純粋なワインを造ることが可能だという

どんな栽培方法?
「ワイン造りの8割以上は畑で行われる」これはよく生産者たちから聞く言葉だが、ここも同じ。おいしいワインを造るには当然おいしいぶどうが必要、シンプルだが簡単ではないことだ。秋に衛生状態の良い高品質なぶどうが生るためには、一年のほとんどを畑で過ごさなければいけない。化学肥料、化学農薬、除草剤、殺虫剤を使用しないラ・コートレットの畑ではなおさら。オーガニック栽培やビオディナミ農法で許可されている殺菌剤農薬さえ最小限に抑えている。(※3)
その代わり、ブノワは植物など自然の材料をベースにした調剤や、自分が有効だと判断したビオディナミの栽培法などを取り入れている
 また植物・動物・菌の生物多様性の豊かさとエコシステムのバランスが病気や害虫の異常発生を防ぐとブノワは考えているため、元から生命が豊なぶどう園だが、さらに多様性を高める方針を取っている。
ぶどうの樹の根本以外は2年に1回しか耕さず、虫と小動物たちの餌となる草花の絨毯を常に維持している。
また、アグロフォレストリーという、畑の中に桃、杏子、アーモンド、洋梨など様々な果樹を植えてぶどうと一緒に栽培している
 ブロアン村の畑では、巨大なトネリコの樹をその畑の主として考えており、その樹の下に穴を掘り、しみ出る地下水で池を作った。そこに昆虫や動物が水を飲みに来るようになる。そのため、ここ数年相次ぐような干ばつと猛暑の年でも、動物たちに水分補給のためにぶどうを食い荒らされる可能性も低くなると考えられる。
ぶどうの品種においても多様性を増やす取り組みをしている。ブルゴーニュ地方だがジュラ地方のサヴァニャンやスイス・ヴァレ地方のプチット・アルヴィーヌを植えてみたり。2022年にはカビ類の病原菌に抗体を持つ品種、殺菌剤農薬を使う必要のないハイブリッド品種を実験的に5種類植えた。もしこれが栽培上、そして味わい的にもうまくいけば、オーガニックやビオディナミック栽培で使用可能とされている殺菌剤農薬をさらに減らすことができるだろう

ギーさんや他の先人たちが残した素晴らしいぶどう園を未来に繋げ、この畑にふさわしいワインを追及するため、これからもブノワとサンドラは考えに考え抜いて、畑とワインに情熱を注いでいくだろう

そう、彼らは感受性豊かで勇敢な、最強のハーモニーを奏でる二人なのだ。

(※3:一般的にオーガニック栽培(有機栽培)、ビオディナミック農法=無農薬栽培と思われがちです。しかし、実はオーガニック栽培やビディナミック農法においても、ボルドー液や硫黄など対カビ類の殺菌剤農薬が通常使用されます。もちろん、化学農薬ほどではありませんが、これらの農薬も人や生態系に有害であるため、オーガニック栽培やビオディナミック農法では使用量が厳しく制限されています。現代の果樹はベト病やうどん粉病などの病気に弱く、完全無農薬で栽培すると収穫量がわずかになってしまう恐れがあります。そのため、現実的に殺菌剤の使用をゼロにすることは非常に難しいことです。私たちは、農業のあり方において「農薬」の有り無しではなく、農薬の「種類」とその「使用量」にフォーカスし、何よりも作り手と飲み手とのコミュニケーションこそが大切だと考えております。)

 

ドメーヌ情報

「ラ・コートレット」

 フランス語で小さくかわいいコートのこと。コートとは、コート・ドゥ・ボーヌやコート・ドゥ・ローヌのように、斜面や岸という意味。
 現役時代にギーさんが畑の場所を尋ねられると、「あの有名なコート・ドゥ・ニュイはみなさんご存知ですよね? 私はそこから20キロ東に離れた小っちゃなコートの方、ラ・コートレットに畑があるんだ」と楽しそうに答えていた。
ドメーヌ・ラ・コートレットはつまり「小さな斜面のワイン蔵」。ソーヌ川右岸の緩い斜面の畑、そしてギーさんへのオマージュを含んだ蔵元名だ。

 ・ブルゴーニュ地方トリュニー村

 ・畑面積2.40ha

 ・ファーストヴィンテージ:2020年
 ・年間生産量:2020年は 約12,000本、2021年は 約3,400本

 

​ワイン

2020年、これはドメーヌ・ラ・コートレットのファーストヴィンテージ!
2020年は豊作の年! 例年より温暖な春だったため、開花のタイミングも秋の収穫時期も早かった。夏は乾燥して気温も高く、ぶどうは健全なまま最後まで熟成した。それでいて酸もしっかり保たれた、フレッシュさと果実味のバランスが良いワインができた。また菌類の環境もよく、発酵がとてもスムーズに進んだヴィンテージ。
ラベルは二人の友人でありアーティストでもある、Mei Shapiroさんが描いてくれたそうだ。

・ウォーターメロンマン2020年(Watermelon Man 2020):

「ウォーターメロンマン」はジャズミュージシャン・ハービーハンコックの曲名。このワインはこの曲のように、明るくて楽しくて可愛らしいグルーヴを持っている。ぶどう品種は100%ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ(仏語Melon de Bourgogne)。この畑は水分を多く含む冷涼な土壌なので、それによりみずみずしいワインが生まれる。品種のムロン・ドゥ・ブルゴーニュの「Melon」に、「Watermelon」の「Melon」がかかっている。それは「グルーヴ」と「みずみずしさ」、ブノワが大好きなジャズへのオマージュ、だから「ウォーターメロンマン」なのだ。

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・品種:ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ100%、アルコール度数:11.3% 
・栽培方法:オーガニック栽培
・畑の場所:オヴィラール・シュール・ソーヌ村
・土壌:粘土石灰質。この畑の土壌に特に水分が多く含まれていて、森の囲まれた冷涼なテロワール
・樹齢:約30年、ギーさんが植えた樹
・収穫方法:手摘み収穫、収穫時に畑で選果
・ダイレクト・プレス
・澱引きをしてグラスファイバータンクで発酵を開始する
・天然酵母でアルコール発酵、天然乳酸菌で乳酸発酵
・醸造中温度調節なし
・発酵のおわりに3分の1はオークの古樽、3分の2はグラスファイバータンクに入れてそのまま熟成
・熟成期間:6ヶ月間
・ボトリング:2021年3月末
・清澄なし、濾過なし、添加物なし、亜硫酸なし

・レ・ザリドレ2020年(Les Alidorés 2020):

このワインはアリゴテ・ドレという白ぶどうを100%使用している。アリゴテ・ドレはフランス語で「黄金色のアリゴテ」という意味で、一般的なアリゴテとは違う珍しい品種だ。そして銘柄はアリゴテの「アリ」と「ドレ」を融合して生まれた。

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・品種:アリゴテ・ドレ100%、アルコール度数:11.8%
・栽培方法:オーガニック栽培とビオディナミ農法
・畑の場所:オヴィラール・シュール・ソーヌ村
・土壌:シルト多めの粘土石灰質。水を多く含む土壌、森に囲まれた冷涼なテロアール
・樹齢:約30年、ギーさんが植えた樹
・収穫方法:手摘み収穫、収穫時に畑で選果
・ダイレクト・プレス
・澱引きをしてグラスファイバータンクで発酵
・天然酵母でアルコール発酵、天然乳酸菌で乳酸発酵
・醸造中温度調節なし
・熟成:6ヶ月間のグラスファイバータンク熟成
・ボトリング:2021年3月22日
・清澄なし、濾過なし、添加物なし、亜硫酸なし

・メリゴテ2020年(Méligoté 2020):

このワインはムロン・ドゥ・ブルゴーニュとアリゴテ・ドレの二種類の白ぶどうをブレンドしたもので、両方の品種名を融合して「メリゴテ」となる。フランス語の「メリメロ=混ぜりあう、絡まりあう」という言葉にも似ている。実は、このワインに使用されたアリゴテとムロンは畑の時点ですでに混ざっていて、同じ畑で混栽培されている。しかもその多くがアメリカン・ルーツに接ぎ木されていない「自根」のままでギーさんに植えられたという、フランスでも珍しいぶどうの樹たちだ。
生まれてからずっと一緒に過ごしてきたこの二種類のぶどうたち、だから瓶の中まで一緒にいさせたかったというブノワの思いからこのキュヴェが生まれた。

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・品種:アリゴテ・ドレ3分の1、ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ3分の2、 ・アルコール度数:11.8%
・栽培方法:オーガニック栽培とビオディナミ農法
・畑の場所:オヴィラール・シュール・ソーヌ村
・土壌:シルト多めの粘土石灰質。森に囲まれた冷涼なテロワール
・樹齢:約30年、ギーさんが植えた樹
・特徴:約3分の2が「フラン・ピエ」、自根で植えられた畑。ここの土壌はシルトが多く、もしかしたらフィロキセラが嫌がる環境なのではないかと考えて、ギーさんが自根で植えてみた。今のところぶどうの樹は健全
・収穫方法:手摘み収穫、収穫時に畑で選果
・ダイレクト・プレス
・澱引きをしてグラスファイバータンクで発酵を開始
・天然酵母でアルコール発酵、天然乳酸菌で乳酸発酵
・醸造中温度調節なし
・発酵の終わりは古樽で行いそのまま熟成
・熟成期間:樽熟成6ヶ月間
・ボトリング:2021年3月末
・清澄なし、濾過なし、添加物なし、亜硫酸なし

ラ・リポぺ2020年(La Ripopée 2020):

「リポぺ」とはちょっと前のパリのビストロで、飲み残ったワインをすべてひとつの入れ物に混ぜて、それを翌朝吞兵衛たちに出していたワインのことです。それはいいワインとは言えないが発音がかわいらしいこと、このキュヴェは同じ畑で混栽培された赤ぶどうのガメイと白ぶどうのアリゴテ・ドレがブレンドされた「混ざりワイン」なので、この銘柄に。


まだラ・コートレットが存在しない2018年、ブノワがギーさんの畑を手に入れて初めて造ったキュヴェ。当時まだ疲れ果ていた畑にやっと生ったぶどうを、鳥がほとんど食べつくしてしまう。それはまともにキュヴェが造れない収穫量だった。そこで思いついたのが、赤も白も、すべての品種を全部混ぜてしまうこと! 初キュヴェはピノ・ノワールにアリゴテ、ムロン、シャルドネのブレンドだったが、今はキュヴェ・メリゴテと同じ畑の、一部自根で植えられたアリゴテとガメイのブレンドだ。人が飲み残したワインではないが、鳥たちが食べ残したぶどうを集めて混ぜるという意味でリポぺだ!

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・品種:ガメイ 50%、アリゴテ・ドレ50%、  ・アルコール度数:11.8 
・栽培方法:オーガニック栽培とビオディナミ農法
・畑の場所:オヴィラール・シュール・ソーヌ村
・土壌:シルト多めの粘土石灰質。森に囲まれた冷涼なテロワール
・樹齢:約30年、ギーさんが植えた樹
・特徴:ガメイとアリゴテはキュヴェ・メリゴテと同じ畑。約3分の2が「フラン・ピエ=自根」で植えられた畑。ここの土壌はシルトが多く、もしかしたらフィロキセラが嫌がる環境なのではないかとギーさんは考えた。今のところぶどうの樹は健全
・収穫方法:手摘み収穫、収穫時に畑で選果
・アリゴテのダイレクト・プレスの果汁にガメイとアリゴテの全房を9日間漬ける。破砕なし
・天然酵母でアルコール発酵、天然乳酸菌で乳酸発酵
・醸造中温度調節なし
・3HIの木製垂直型プレス機で手動圧搾
・プレス後、2013年の古樽でアルコール発酵の仕上げを行い、そのまま熟成
・熟成期間:オークの古樽で6ヶ月間
・ボトリング:2021年3月末
・清澄なし、濾過なし、添加物なし、亜硫酸なし

レ・トローニュ・ダリドレ2020年(Les Trognes d’Alidoré 2020):

ギーさんの祖父が植えた樹齢85年のアリゴテ・ドレ!

 2022年秋リリース予定

シュ…2020年(Ch… 2020):

シー…静かにまだ眠っているシャルドネだよ…

 2023年秋リリース予定

ガーメズ2020年(Gaamez 2020):

春待ちのガメイ、お花見に間に合うかな?

 2023年春リリース予定

ライト・ピノ2020年(Right Pinot 2020):

「軽いピノ」という意味じゃないよ、「まっすぐなピノ」だよ!

 2022年秋リリース予定

レ・トローニュ・ドゥ・ピノ2020年(Les Trognes de Pinot 2020):

樹齢89年。古樹のピノ・ノワールは焦らず自分の出番を待ってるよ

 2023年秋リリース予定

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※飲酒運転は法律で禁じられています。
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